熊本北部に位置する菊池渓谷近く(大分県との県境)の山間地で、
お茶 椎茸 水稲や畑作を無農薬 無肥料で取り組まれている渡邉百姓さん。
ご主人の明人さんは「きみがよ」が背後から聞こえてきそうなお人柄です。
大人氣の椎茸は クヌギの間伐材を〝ほた木〟に使用し 原木栽培されます。
グアニル酸などの旨味成分が多く、
ダシはもちろん 肉厚できめ細かく 香り、歯ざわりが最高です。
渡邉さんは、自然から頂いた材料を無駄にしないで
いのちの循環を何よりも大切にされています。
一般に用いられる椎茸菌は、
切り出した原木に植え込んで 一年半後ぐらいから椎茸が採れはじめ、
三年程で使い捨てられますが
渡邉さんの菌は 五年間 現役で収穫することができ、
原木はその菌によって分解され、クヌギのいのちは土に還って行きます。
広大なクヌギ畑の園内に 一本一本愛情を込めて組みなおし
整列された空間は、イヤシロチ…椎茸ミュージアムです。
自然の摂理を応用し、命のエネルギーが充足した作物を育てることが、
自然栽培の本質だということを 渡邉さんの椎茸は教えてくれます。
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